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ポストカード│ティーパーティー

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幼馴染みのイーサンにティーパーティーに誘われた。ティーパーティーなんて男のすることじゃないと断ったがその日は必ず来て欲しいと言われた。
けれどその日僕は友達に捕まりサッカーに行ってしまいイーサンとの約束をすっぽかした。
明日学校で謝ろう、そう思っていたが次の日イーサンは学校には来なかった。
家に帰るとママは慌てた様子でこう話した。
イーサンの唯一の家族のお婆さんが亡くなってしまった事、イーサンがいなくなった事。
イーサンはお婆さんがだいすきだった。
イーサンは最後に昔みたいに僕とお婆さんとお婆さんがすきだったティーパーティーをしたかったのかもしれない。
「僕もイーサンを探しに行くよ！」
と、ママに言ったがもう外は真っ暗だから家にいなさいと言われてしまった。
僕はひとりイーサンとお婆さんのことを思い出し胸が苦しくなり涙が止まらなくて、いつの間にか寝てしまった。
夢を見た。イーサンとお婆さんとよくティーパーティーをした海の近くだ。白いシーツを被ったこどもとそれを囲むようにティーセットが歩いていた。
イーサンは変わり者だった。あんなことをするのはイーサンしかいない。
「イーサン、ごめんね、僕も入れてよ！」
イーサンはこちらを見ているように見えたが何も言ってはくれず、そのまま海へと消えていった。
なんと虚しい気持ちなんだろう、変わり者だとみんなと一緒にバカにした時イーサンもこんな気持ちだったのだろうか。
明日こそは絶対に謝ろう。
目を覚ますとママが帰って来て僕をぎゅっと抱きしめて声を殺して泣いていた。